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□ゆたんぽ
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「うぅ…寒いです」
「もう、12月だしな」
ハルと一緒の帰り道。
十代目や野球バカはいない。
俺たちふたりだけ。
つまりは、付き合ってる…っつーわけだ//
寒そうに体を縮こませてるハルを
ちらりと盗み見る。
付き合うことになってから
俺自身頭どうにかなっちまったんじゃねぇかってくらい
こいつのことばかり考えちまう。
それになにより、
「あっ、そうです!!
こういう時は…
じゃじゃんっ!!
手袋です」
「…片方しかねぇけどな」
「はひっ!?
本当です」
「やっぱりアホだな」
「う、うるさいです。
隼人さんのばかー」
変態かっつーくらい可愛く見えてしょうがねぇ//
ってか、本当に可愛い過ぎんだよ、こいつは。
だからぜってぇ
「って、なににやにやしてるんですか?」
「ばっ…//
にやにやなんてしてねぇよ」
「でも、なんかすごい嬉しそうな顔してますよ?隼人さん」
「き、気のせいだ//」
名前で呼ばれてめちゃくちゃ嬉しいなんて言ってやらねぇ。