のべる
□エール
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「あ……」
「獄寺さん」
十代目と一緒に帰るため
補習が終わるのを校門で待ってたらばったりアホ女と会った。
「並中になんか用か?」
「えっと…つ、ツナさんと一緒に帰ろうと思いまして…」
「あぁ、十代目か…」
まぁ、こいつがここに来るのはそのためだよな。
「獄寺さんもツナさん待ってるんですか?」
「だったらなんだよ」
「じゃあ、ここで一緒に待っててもいいですか?」
「…勝手にしろ」
「じゃあ、勝手にします♪」
そう言ってハルは隣に並んだ。
やべぇ…
今二人っきりなんだとか…
肩が触れ合うほどの距離だとか…
そう考えると心臓が苦しいくらいに脈打つ
心なしか顔も熱い
このまんま黙ってたら俺、確実に死ぬ。
そう思って
「はぁ…めんどくせ…」
「はひ?どうしたんですか?」
「今週の土曜、体育祭があるんだ」
苦しいながらも話題をふった。