のべる
□しんでれら☆下
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あ、いやがった。
なまはげだなんて目立つ格好をしていることもあって
シンデレラはすぐに少年を見つけました。
「おい、ハル!!」
「…!?
シンデレラさん?」
「おまえにその…話が…」
「王子!!
こんなとこにいたのですか!!」
シンデレラが必死に思いを伝えようとした瞬間、
割り込んできた人がいました。
…ん、待て?
「ハル、おまえ王子なのか!?」
「はひ?そうですよ?
今日のパーティーだって
ハルのお嫁さんを決めるために開かれたんです」
「王子、こんなところで遊んでないで早く玉座の方へきてください。
王子とお話したいという方が沢山…」
「いーやーでーすー!!
ハルは自分でお嫁さんにする人は決めるんです。
だから余計なことしないでください。
ほっといてください!!」
「ですが…」
「もういいです。
シンデレラさん、行きましょ?」
「え?あ、おぅ」
いまいち状況についていけないシンデレラの腕をとって
王子さまことハルはシンデレラを庭へと引っ張っていきました。