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□しんでれら☆上
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「じゃあ行ってくるな」
「てめぇはそのまま帰ってくんな!!」
「ごめんね、シンデレラ;;
じゃあ、留守番お願いします」
「はい!!お気をつけて」
こうして、綺麗に着飾った継母や義姉妹は城へと向かいました。
「ったく、なんで俺じゃなくあいつが付き添いなんだ!!
これは右腕である俺の仕事だろ?」
「ならそいつを蹴散らしておまえが代わりに行けばいいだろ?」
「だ、誰だ!?」
どこからともなく聞こえてきた声。
シンデレラがあわてて振り向くと…
「ちゃおっす」
妖精…否、赤ん坊が立っていた。
「右腕の座なんてものは
奪い合って勝ち取った奴にふさわしいんだぞ?(ニッ」
「でも俺はお母様に留守番を…」
「俺がおまえを城までつれてってやる。
それで留守番役もついでに交替してくりゃいいだろ?」
そう言ってその赤ん坊が杖を一振りすると
継ぎ接ぎだった洋服は美しいドレスに
庭に生えていたカボチャは馬車に
近くにいた鼠は馬へとかわりました。
「す、すげぇ…」
「ちなみにこの魔法は12時には切れるからそれまでには戻ってこいよ?
それからこれは俺からおまえへのプレゼントだ」
「これは…靴?」
「そうだ。
レオンに作らせた、
強度抜群の靴だぞ」
「あ、ありがとうございます」
こうしてカボチャの馬車を爆走させ
シンデレラはお城へと向かいました。