のべる
□特権
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「それにしても瓜ちゃんはいいですよね…」
いつも獄寺さんと一緒で。
抱っこしてもらったり撫でてもらったり。
しかも、瓜ちゃんといる時の獄寺さんは、ハルには見せてくれないような優しい顔してるんです。
「あ…!?
さっきのこのもやもやした気持ちは、ハルが瓜ちゃんに嫉妬妬いてたからだったんですね」
「猫に嫉妬って…おまえなぁ」
「ご、獄寺さん!?」
い、いつのまに帰ってきてたんですね。
「瓜に嫉妬妬いてっから、さっきあんな不機嫌そうな顔してたのか?」
不機嫌そうな顔、してたんですね。
無意識でした。
「…そうですよ。
悪いですか?」
なんかもやもやの正体がわかったら、余計にもやもやしてきました。