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□以心伝心
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「え!?//
ほ、本当ですか!?//」
「…なんで俺のこと、そんなにわかるんだよ」
「か、簡単なことですよ？」
まだちょっと頬を赤くしながら、それをごまかすように胸を反って得意げに話すハル。
「ハルと獄寺さんは似たもの同士なんです。
つまり、ハルが思ってることとか考えてることが、そのまま獄寺さんのことになるんです」
「似たもの同士、か…」
「似たもの同士だから、ついつい喧嘩しちゃうんです。
磁石だって、同じ極同士は反発しあいますよね？
あれと同じです」
「じゃあ…」
じゃあ、おまえへのこの気持ちも同じだって言えんのか？
「…今、獄寺さんが考えてること、当ててあげましょうか？」
「…」
「ハルは…
ハルも…
同じ気持ちのつもりですよ？//」
「えっ!?//」
「ハルは、大好きです。
何がかは…獄寺さんならわかりますよね？」
大きな瞳を悪戯っぽく光らせて言うハル。
なかなか言うじゃねぇか。
「実は俺も、ぜってぇ誰にも譲りたくない、大切なのがあんだよ。
まぁ、俺のことなら的中率100%のおまえなら言わなくてもわかんだろ？」
「本当、獄寺さんは意地悪です」
「ならおまえも意地悪だな」
──ぎゅっ
「本当は、ずーとこうやって手をつなぎたかったんですよ？」
「…あそ//」
「本当、素直じゃないですね」
「悪かったな」
「まぁ、ハルは全部わかってますよ？
今獄寺さんも喜んでるっていうのも」
「べ、別に喜んでねぇし」
言葉にしなくても伝わる気持ち。
でも、いつかはきちんと言葉にして伝えなきゃな。
─END─
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