のべる
□ふぁいと ふれんど
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「そ、そういやよぉ、そうやって『私の友達の話なんだけど…』っつーのって、ほぼ90%が自分の話だったりするらしいよな」
「はひ!?
獄寺さん、気付いてたんですか!?」
って、ちょっと待て。
今のこいつの話だったのか!?
ってことはよ…
「えっと…ハルは…」
って待てェェェ!!
「ストップ!!
待て待て」
「な、なんなんですか!?
ハルが死ぬ思いで告白をしようと思ってるのに!!」
「お、俺に言わせろ」
「は…ひ?」
「だから、俺は…おまえのことが…す…」
あ、あと少しだろうが!!
言え!!
「俺はおまえのことが好きだ!!」
「夢…じゃないですよね…?」
「夢じゃねぇだろ。
って、痛ッ!?
てめぇ、なにして…」
「夢じゃない…獄寺さんがハルのことを好き…」
「な、なんだよ//
何度も言わなくていいだろうが。
それより、おまえは…どうなんだよ…」
考えてみれば、さっきの話がこいつの話だとしても、こいつの好きな奴が俺とは限らねぇ…
「ハルは…
獄寺さんのこと…
好きじゃないです」