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□赤い糸 後編
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「はぁ…はぁ…」





まだハルは来てないみたいだな。
俺はホッと息を付き、
ハルが来るのを待った。





程なくして、
遠くの方にある人垣が割れて
なにやらすごい勢いでこっちに走ってきてる奴がいた。





しかもそいつは、
トレードマークのポニーテールを揺らして、
転びそうになりながらも、
泣きそうな顔で、





「獄寺さーん」





なんて叫びながらこっちに向かってきてて…





そして俺に抱きついてきた。





「お、おい!?
いきなりなんだよ?」


「嫌です。
ハルは別れたくありません!!」


「へ?
話が見えね…」


「ハルは獄寺さんのこと、
大好きです。
別にクリスマスを獄寺さんと二人で過ごしたくなかったわけじゃないんです!!」


「と、とりあえず落ち着け。
俺にもわかるように説明…」



「明日、本当はずーっと一緒に過ごそうと思ってたんです!!
今日のクリスマスパーティーが終わったあと、
獄寺さんにプレゼントを渡して、
そのあとデートに誘お…!?//」





落ち着けっつってんのに、





俺にもわかるように説明しろっつってんのに、





こいつの口は塞がることを知らなくて…





だから、
強制的に塞いでやった。










キスでな…//
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