‡気象短編:表〜軽裏@‡

□好奇心
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何処となく赤い顔をした翔ちゃんに半ば無理やり連れて行かれた場所は

意外な場所で。

俺の部屋、ベッドの前。

……え?
 
あー…つまり、そういう事?
 
俺はニヤリと笑って翔ちゃんを見た。


「何?翔ちゃん俺とヤりたかったの?」

「………」


うわ、翔ちゃん顔赤いよ?
 
かーわいい。


「翔さんはそんなに俺に抱かれたかったの?言ってくれたらいつでも抱いてあげるのに」


そう言っていつものように翔ちゃんの顔を引き寄せてキスしようと思ったのに
 
伸ばした手を途中で翔ちゃんに掴まれた。

……はぁ?


「……翔ちゃん?」

「なぁ和…おれ和に触りたい……」

「……?触ってんじゃないですか」

「違うって!」

「じゃあどういう……っ?!!」


俺の言葉が終わるよりも先に俺はベッドに押し倒されていた。
 
呆気に取られて見上げた先には、俺に跨がって上から俺を見下ろしている翔ちゃんが居て。

……ってオイ!


「ちょっ…翔ちゃん!冗談も大概にしろよ?!」

「冗談なんかじゃないよ?」

「何言っ…、ふっ……んんっ」


抵抗しようとした矢先に翔ちゃんが覆い被さってきて唇を奪われる。

ちょっ…マジであり得ないでしょ。

このニノちゃんが下って冗談じゃないですよ!

でも、そんな気持ちとは裏腹に鼻から甘い吐息が漏れ出た。

翔ちゃんはそのまま俺の首筋をペロリと舐めて甘噛みした。


「んぁッ…翔ちゃ……」


ヤバい…なんか力入んないし。

それでも何とか止めさせたくて、翔ちゃんの肩を掴んでキュッと力を入れた。

でも多分、それは逆効果だったみたい。


「和……可愛い」


甘く微笑む翔ちゃんを見てそれがようやく分かった。

次の瞬間、俺にキスの雨が降って来る。

服の下で肌の上を優しく撫でる快感と共に。

……ってほんと何でこうなるんだよ……。
















































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