‡気象短編:裏〜激裏‡

□抜け駆け禁止?
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【AMNO】






4人は呆然とお互いの顔を見合わせていた。

 
『え…何で居んの?』
 
 
櫻井の家の前で各々が指差し合いながら発した声が見事な四重奏を奏でる。



N「何でって…そんなのお見舞いに決まってるじゃないですか」

A「俺だって!」

O「俺も」

M「俺もお見舞い。翔くん風邪って聞いたから」


それぞれの手には果物や食材や医薬品の類が入っていると思われるビニール袋が握られていた。


二宮は他の3人を見渡し腕を組みながら、それはそれは深いため息を吐き出した。
 
 
N「……抜け駆けってわけですか」

A「ニノだって人の事言えないじゃん!」

N「人聞き悪い事言わないでくださいよ。メンバーが倒れたんだから心配して来んのは普通だろ?」

M「ニノは完全に下心じゃん」

O「そういう松潤だって下心あるのバレバレだけどな」

A「二人ともサイテー!!翔ちゃん風邪なのにっ!」

N「じゃあ相葉さん帰ったらいいじゃん」

M「確かに大人数で押し掛けんのもアレだしな。相葉ちゃんお疲れ」

A「帰らないよっ!そんな事言うなら松潤帰ったらいいじゃん!」

M「何でそうなるんだよ」

N「お前ら一生やってろ。……ってリーダー何やってんですか?!」


二宮の視線の先では言い争いを途中放棄していたリーダーがちゃっかりと玄関の扉を開けていた。


M「え…ていうか何で鍵開いてんの?」

O「分かんねぇ。でも開いてたんだし丁度いいじゃん」

N「無用心ですね」

A「てか真っ暗だよ?家族の人とか誰も居ないのかな?」

O「あー…そういえば翔くん、家族みんな海外旅行行ってるって言ってたような?」

A「うわっ…じゃあ翔ちゃん独りぼっちじゃん!お見舞い来てみて良かった!」

M「え、てか俺は知らなくて来たって事が驚きだよ」
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