‡気象短編:裏〜激裏‡
□年下の恋人
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M視点
肌寒さを感じて、目が覚めた。
つーかまだ朝の4時じゃん。
薄暗い室内で手探りに携帯を開くと、ディスプレイの隅でデジタル時計が4時丁度を示していた。
まだ寝てから2時間しか経ってねぇし……。
気怠そうにベッドの隣に目を移すと気持ち良さそうな寝息を立てている翔くん。
起こしちゃ悪いけど……
ま、起きねぇだろ。
ピクリとも動かない翔くんを自分の方に引き寄せてギュッと抱き締める。
「暖ったけぇ」
あー…俺今超幸せかも。
なーんて暢気に思いながら、俺は再び眠りに就いた。
この後何が起こるとも知らずに。
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