‡気象短編:表〜軽裏@‡

□惚れた弱味ってやつですか?
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N視点





「ごっ…ごめんなさい…」

「ごめんじゃねぇだろ」

「も…申し訳ございません」

「謝りゃ済むと思ってんの?」

「いえいえ滅相もない」

「………バカにしてんの?」


このやり取りを続けて早30分。

あ、のっけからすみません。

怒りMAXの二宮です。

この温厚なニノちゃんがですよ?!

まぁ原因なんて言ったら目の前で土下座してるこのヘタレ以外に居ないんですけどね。


「〜〜〜っじゃあ!ニノはどう謝ったら納得すんだよ!」


ハッ…逆ギレですか。

キレてんのはこっちだっての。


「反省が足んないんだよ反省が。あんた口先だけ謝ってるけど実際悪いなんて思ってねぇだろ?」

「おっ、思ってるよ?」

「どもってんじゃねぇか!」


俺が怒鳴ると翔ちゃんは膨れっ面でプイッとそっぽ向いた。

普段ならね、あぁ可愛い反応ですねってとこなんだけどね、とりあえず今日はムカつく。

俺は翔ちゃんの顎を取って無理やりこっちに向かせて噛み付くようなキスをした。


「ふ、んぅ…っ」


鼻から抜ける翔ちゃんの吐息。

ペロッと唇を舐めてから離すと、物欲しそうな翔ちゃんの顔がすぐ傍にあった。


「……翔ちゃん、相葉ちゃんのキスとどっちが良かった?」

「だからあれは事故だって何回も…」

「お仕置き」

「………は?」

「悪い子にはお仕置きだよ、翔ちゃん?」

「はっ?!ちょ…待って待っ…!」


ソファーに翔ちゃんを転がして馬乗りになる。
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