‡気象短編:表〜軽裏@‡

□松潤の受難
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S視点





今日もまた4人で一緒の仕事なんだけど、移動中のロケバス内の空気がとにかく重い。

昨日の今日だからね、何があったのかはあえて聞かないけど……てか隣の松潤のオーラが怖すぎて話しかけらんないってゆーか。

一方、相葉ちゃんはキラッキラの笑顔を浮かべて超ご機嫌でニノに絡んでいる。


「ねぇニノ、聞きたいでしょ?!」

「そんなに話したいなら聞いてやらなくもないですけどね」

「まったまたぁ〜!ほんとは聞きたいくせにっ」


………頼むからやめてっ!

松潤マジで怖いんだけどっ。

スッと細められた目は明らかに怒っていた。


「ま…松潤?あの…さ、大丈夫?」

「なわけねぇだろ」

「だよね……」


ゴメンと呟きながらどうしたもんかと俯くと、松潤が不機嫌そうに声を発した。

それはもう、少し前の席に座る相葉ちゃんに聞こえるくらいの大音量で。


「どっかの誰かがどっかのドSの入れ知恵でバカな事してくれたせいで最っっ悪な気分だよ」


途端に前の2人の頭がピクリと動いた。

ってこれ一応俺に話してんだよな?

俺は首を傾げながらも普通の音量で言葉を返す。


「まぁ…ね、災難だったと思うけど」

「災難なんてもんじゃねぇよ!もうあいつには二度と触らせねぇ」

「そんな大袈裟な……」

「翔くんには分かんねぇよ」


いや、多分分かんなくないと思うんだけどな。

まぁ…相葉ちゃんがどんだけドSに豹変したかは知らないから、何とも言えないけどさ。
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