‡気象短編:表〜軽裏@‡
□ざ☆ちぇんじ
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S視点
皆さん、事件です。
何があったって?
よくぞ聞いてくれましたっ!
これね、今日の話なんだけど
仕事が終わって相葉ちゃんと飲みに行って…えーっと……途中で酔い潰れて記憶が曖昧だけど、確か帰る途中で二人で階段から転げ落ちたんだよね。
で、目が覚めたら相葉ちゃんちで。
目の前ではワクワクした目の“俺”が俺を覗き込んでいて……って
「あり得ねぇだろ?!夢?俺実はまだ寝てるとか?!」
「もー…翔ちゃんいい加減落ち着きなって!さっきからソレ何回目?」
慌てふためく俺と対照的にやけに楽しそうな相葉ちゃん……いや、俺の顔をした相葉ちゃん。
で、俺はと言えば……
「だって!俺が“相葉ちゃん”って可笑しいだろ?!相葉ちゃんこそ何でもっと慌てないの?」
「んー、だってさだってさ!こんな体験したくても中々出来ないよっ!体が入れ替わっちゃうとか漫画みたいで面白くない?」
「面白いわけないだろ!」
そう、俺達は何のイタズラか体が入れ替わったんです。
ってこれマジでヤバくね?
なのに相葉ちゃんはこっちが真剣に考えてるのがバカらしくなる程暢気に欠伸なんかしてて
思わず脱力した。
「……どーすんだよ明日から…」
「その内戻るって」
「その内っていつだよ?」
「そんなの相葉ちゃんには分かりませんよーって」
そりゃそうだろうけどさ。
だから何で相葉ちゃんはそんなにノリが軽いんだよ!
あー…なんか考えんのバカらしくなってきた。
ため息混じりに携帯を取り出すと、見た目は俺な相葉ちゃんが不思議そうに首を傾げた。
「翔ちゃん電話?」
「うん。取り敢えず智くんには報告しとかないと。あ、あとニノにも」
こういう事になってしまったからには取り敢えずリーダーたる智くんに電話!
それからもちろん大事な恋人にも。