‡気象短編:裏〜激裏‡

□崩壊という名の幕開け
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扉に向かう俺に相葉ちゃんもついて来る。

2人とすれ違う時に相葉ちゃんが首を傾げて松潤を見た。


「あれ?リーダーは一緒じゃないの?」

「リーダーなら次の仕事入ってるとかで大慌てで帰ってったよ」

「ふーん…そっか。あ、翔ちゃん俺が終わるまで待っててよねっ」

「いいよ。あっ…ほら松潤が睨んでるから早く行きな?」

「うわっ…怖い怖い!んぢゃ翔ちゃん行ってくるからっ!また後でねー」


満面の笑顔でバイバイと手を振る相葉ちゃんに翔ちゃんは「はいはい」と宥めるように小さく手を振ったけど、顔は満更でもなさそう。

ちょっと顔赤くなってるし。

今日に限っては何となくその幸せそうな顔にイラついて、少し乱暴に楽屋の扉を後ろ手に閉めた。

相葉さんが幸せならって見守ってきたけど、そろそろ俺もね、限界なんですよ。

切っ掛けさえあれば多分俺はあのヘタレから相葉さんを奪いに行くと思う。

隣を見れば相葉ちゃんは能天気に鼻歌なんか歌っていた。

さて、どうしたもんですかね?



















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