頂き物
□攘夷1
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12月の後半。外は雪が降っていて、窓の外に煙を吐き出すと、雪が顔にはりついた。
「…さっむ。」
ハンテンを羽織ってはいるが下はいつもの薄い女物の着物だ。高杉は、煙管を吸うのを諦め、窓を閉めようとした…その時。
「…あっ、ちょっ!!待っ」
いきなりの声。つかこの声。
「…銀時?」
いやいや、ないだろ。 そぉっと、窓の外に顔を出してみた。
そこには…。
「こんにちは、サンタクロースだよ(桂裏声)」
「あっはっは!!晋助、久しぶりぜよ〜!!」
「晋ちゃ〜ん。サンタさんが来たよ〜。」
真っ赤な服を着て、不自然な大きな袋を持った、桂、銀時、辰馬が窓にしがみついていた。
―ピシャン
………俺は何も見なかった。あぁ、見間違えだ。そうに決まってる。
だってここ…京都だぞ?疲れてるんだ、きっと。
「ちょっ…なんでぇええぇ!?晋ちゃ〜ん!?」
ハハッ…まだ幻聴が聞こえやがる。今日はもう寝た方がいいな。
「晋助ーー!!」
パリィィン!!
「うっ、えぇぇぇええ!?」
「閉め出すなんて、ひどいよ、晋ちゃん!!」
「寒いんじゃからのー!!」
あり得なくない?普通、窓割らなくない?つか、割ったら謝れや、お前らよ。 ていうか、
「…何しに来たんだよ。」
ちょっと前に、桂と銀時に次に会ったら、ぶった斬ると言われたばかりだ。
何だ?辰馬まで連れてきたのかよ、ちょっと悲しいぞ、コノヤロー。
混乱している高杉は訳もわからず、ボオッとそんなことを考えた。
てか、刀ねぇぇえ!!
「…何しに来たって…そりゃお前…。」
「おぅ、斬りにくるならもちっとましな格好できてくれ。なんだよその服。(混乱中)」
「ハッ?(゜ロ゜)?何言ってやがる、」
「そうだぞ、晋助。今日は、」
「クリスマスぜよーvV」
……はい?
「あれ?もしかして、忘れてたのか?高杉。」
「むっ、クリスマスを忘れるとは…!!」
「おかしなやつじゃの〜。」
「………。」
その台詞、そっくりそのままバットで打ち返していいですか。
…お前らこそ、なにやってんの?
「ヅラァ、お前、攘夷活動は?」
「ヅラじゃない、サンタクロースだ。」
質問に答えろよ。
「…辰馬ぁ、お前、自分の船は大丈…「あっはっは!!まっことに寒い夜じゃの〜!!」
人の話、聞けや。
「銀時ぃ、お前俺を斬るんじゃねぇのかよ?」
「なんだよ、拗ねちゃったの?晋ちゃん♪」
………。
「むっ、大丈夫だぞ、晋助。ちゃんとお主の分のサンタ服も用意してある!!」
「…ハッ?何言ってやが」「着たくて拗ねているのだろう?」
「別に、拗ねてねっ…!?」
おい、なんだよ、ヅラ、その手に持ってる赤いミニスカの服ぁ…。
おいおい、なんの冗談だこれ、なにこれ?えっ、誰が喜ぶの?
驚いて固まっていると、いつの間にか、辰馬と銀時にガッチリと両腕を掴まれていた。
「覚悟しろや晋ちゃんvV」「晋助は、似合いそうじゃのーVv」
「まてまてまて!!ちょっ……!!」
「「「メリークリスマス!!」」」
「じゃねぇええぇえ!!」
結局、銀時達は俺にミニスカのサンタ服を着せ、思いっきり俺を弄くったあとそれぞれプレゼントらしき箱を置いて帰って行きました。もう、死ねばいいと思いました。(あれ?作文?
つか、本当に何しに来たんだよぉぉお!!
「いやぁ〜晋ちゃんのミニスカサンタ可愛かったなぁvV」
「しっかり、撮ったろうな辰馬。」
「バッチリぜよ〜。いやぁ本当に晋助はめんこいのぅ」
きっかけは、170cmのミニスカサンタ服を辰馬が見つけてきたから。
終わり