ヒトミぐるり

□Un día de la pasión
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「まさかぁ〜」

ゆみこさんが、ふわふわと笑う。

その無防備な笑顔がどれだけ危険で…、残酷なものか、このえくぼ黒天使(黒?)は、気がついていないのだろう。

…次第に、いらいらしてきた。

「ゆみこさんっ!!」
「はいっ!!」

「今度『何か』あっても、知りませんよっ」

「あ…」

みるみるうちに、しゅうん、としおれた花に、ちょっと悪かったかな…と思いながら、それでも、あの時のようなゆみこさんは、二度と見たくなかった。
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