ヒトミぐるり
□シルバー眼鏡クロニクル
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「先生」
「おう、ミズ、何だ?」
「『萌え』って何ですか?」
「……(ガターン)!!」
「せ、せんせ、大丈夫ですか?」
「(よっこらしょっと)ついに、われらがスターが『そっち』に目覚めたか…(めでたいぞこれわ)」
「何のことでしょう?」
「い、いや。誰がそんなことを?」
…
…
「いやーん、ゆみこさーん、萌え〜♪」
「萌えますぅ〜(はあと)」
「そーおー?(にこにこ)」
「ゆみこ」
「はい(ふわふわ)」
「朝から、こんな調子?」
「そうなんですぅ♪」
「何で?」
「何ででしょう?」
ゆみこは首をかしげて、銀縁眼鏡の端をちょっと持ち上げた。