『瞳…』
□泣く
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引きずるように車外に出した細い身体が、ぐらっと傾いて、私の胸にもたれかかる。
「…ギ・モ・ヂ・ワ・ル・イ"…」
わーっ。だめだめ。ちょっと、どおしよお。
あたりに誰もいないのを確かめて(そうだよね)、2人分のバッグと姫1匹(匹ってなんだ?)。
大丈夫?持てるか?私…。
あのね、トウコちゃん。私の首に手を回して…そうぢゃないっ(首絞めんなっ)、
そうそう。そのままね。
ど…っこいしょ。(いよっ!!漢だね)
…
…
…軽い…。
…楽勝ぢゃん(やっぱり漢だ!!)
うわ、いつの間にこんなに軽くなったの?
絶対、壇姫より軽い(ナイショ)。