『瞳…』
□願い
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年が明けた。
ワタシ達は、元日から、不朽の名(迷?)作にとりくんでいる。
「あ、トウちゃん、おめー♪」
楽屋では、歩く正月(?)コムカルが、自慢の巻き毛をくるくるさせていた。
「相変わらず、きれーやなー、コム」
「何ゆうてんのよ。そっちこそ、アンドレがきれいなのは、反則よ」
言うと、コムは、ずずずっと、こちらに寄ってきた。
「トウちゃん…」
「うん?」
「ホント、きれいになった…」
「何ゆうてんの?」
「落ち着いた…というか、突き抜けた…っていうか…」
コムは、むふっと含み笑いをして、ささやいた。
「愛してもらってんのね」
…
「……んふ♪」
「やーーーだ、トウちゃんってば〜(照れるぅ)」
「なんで、自分でゆうて照れてんねん?」