『瞳…』

□願い
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…ミ…ズ…。



その両腕がワタシの背中にまわされ、細いけれど力強い指先が、きゅっとワタシの背中につきたてられている。

ワタシの左の肩口には、ミズの顔が乗っていて。

そこが、どんどん、熱く、ぬれてくるのがわかる。





く…ぅ…。

押し殺したような呻きがワタシの耳を掠める。



ミズ……、もっと、我慢しないで…、泣いたらええ。



「すみ…ません…」





…う、…うああ…あ…。



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