獣ノ言葉ガ解リシ者

□3:00.旅立ちと友達
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レッドさんの家から出て、私達はトキワシティへ向かおうとしていた

あああ
なんだか半分引きずられてるような
気のせいだろうか


「おーい!レッド!」


途端に後ろから声がした
振り向けば、先程のツンツン頭が

しかしレッドさんは聞こえていないのか、私を引きずるようにどんどん歩いて行った


『レッドさん、誰か呼んで…「知るか」
………。』


遮られた
しかも知るかって言われた
え、まさかレッドさんとグリーンさんって仲悪いの?


「おい、待てよ!」


こっちは歩いていて
グリーンさんは走っている
なので必ず追い付くわけで

グリーンさんはレッドさんの腕を掴んだ


「レッド、お前また旅に出るのか?」


グリーンさんは、呆れたような怒っているような顔で言った


「ロケット団潰すから」


相変わらずの無表情のレッドさん
グリーンさんはその態度が気に入らなかったのか、歯を食いしばる


「本当はお前がチャンピオンなんだぞ?」


グリーンさんはレッドさんを見て言った

……。どうしよう
気まずい


…ん?


気付けば、レッドさんは私の手を放していた
多分、レッドさんなりの気遣いだろう

私にはこの状況が気まずいため、レッドさんの気遣いもあって二人から少し距離を置き、木によっ掛かって座ることにした




ぼーっと言い合ってる二人を見ていると、いきなりボールがカタカタと動いた

少し驚いて見れば、フシギダネが出たがっているようだ

私は迷わずボールからフシギダネを出した


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