獣ノ言葉ガ解リシ者
□5:00.黒いポケモン
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「……」
うーん…寝るのって気持ちいい
周りに何か聞こえるけど…
「…、…##NAME2##」
うるさいなー…
少し不快な気分になって寝返りをうつ
…はずだったのだが、何故か体が動かない
「…##NAME2##、ユア」
しまいには自分の体が揺れだす
って、え?
「ユア」
それまで雑音に聞こえていたのが、はっきりと耳元で聞こえた
しかもこの声って…
「ユア、起きないと…」
『起きますー!』
咄嗟に起き上がる
起きれば、隣には少し黒いオーラを出すレッドさんが立っていた
…いやはや、レッドさんを怒らせるとこだった…
「おはよう」
『おはよう!』
髪を整えながらレッドさんに言う
「外にいる、早くして」
ポンポンと頭を叩かれる
少し顔を赤らめてしまったが、レッドさんには気付かれなかったみたいだ
【おはよう、ユア!】
レッドさんが部屋を出るなり、いきなりリョクが目の前に出てきた
私はリョクの頭を撫で、おはようと言い返す
【ユア、手伝ってあげる!】
ニコッと微笑んだリョク
『んー……気持ちだけ受け取っておくよ』
【えー!手伝うー!】
余程手伝いたいのか、つるを出して私の足を叩いてきた
…地味に痛い
『わ、わかったわかった。じゃあ…鞄取ってきて』
【おう!】
その言葉を聞いて余程嬉しかったのか、すぐにつるを使って鞄を持ってきてくれた
……。
つるって便利だね
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