獣ノ言葉ガ解リシ者

□1:00.赤との出会い
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ここはとある平凡な女子高生の部屋

ドタドタドタ
と、階段を駆け上がる音が聞こえてくる。

すると、バンッという音が出そうなぐらいの勢いでドアが開いた。


ユア


私の名前だ

なんだか急に、あるものがやりたくなって急いで帰って来たのだ。

急いで棚を開ける。
そこには、愛用のゲームが沢山入っていた。

その中から迷わず愛用のDSを取り出し、カセット入れの中から目当てのものを捜す。


『あった』


すぐに取り出し、DSに入れる。
やる前にカセット入れなどを棚にしまった。

どっかいったら困るしね。

そしてTシャツと半ズボンという身軽な服に着替え、ベットにダイブする。


私はウキウキしながらDSの電源をつけた。

音がし、メニュー画面が出る。ペンでポケットモンスターと書いてあるのを押す…


あれ?
反応しない


もう一回ペンで押す


が、やはり反応しない


つけ直した方がいいかな?
そう思い、電源に手をかける



その時


私の目の前が光った。

だが、すぐに視界は真っ暗になる。


私の意識はぶっ飛んだのだった







*********









『ん…?』


妙な寒気がし、目が開くより先に起き上がった。
起き上がるため手をつくと、物凄く冷たい感触が手に伝わる。

…冷たい?
あれ、私は確かベットにいたはず…

不思議に思ってゆっくりと目を開けると…

なんと目の前には雪の景色


は?


これは…夢だろうか?
なぜ、こんなところに。

試しに頬を抓ってみると


『っ』


凄く痛かった。

夢じゃ、ない…?

わけがわからず、ぼーっとしていると後ろから声をかけられた。


「…ねえ、」


まさか人がいるとは思わなかった私は、体が跳びはねた。
恐る恐る後ろを振り向くと…


そこには


あの

イケメンの

レッドさんぽいものがいるではないか!
…コスプレ?


『あー…こんにちは。あの、ここ…どこですか?私家にいたはずなんですが…』


こんな雪山で寒くないのかな…
とか考えながら目の前の青年に問い掛けた。

そしたら青年は、はぁ?という顔でこっちを見てきた。
え、何か悪いこと言った?


「…シロガネ山……」


…………。

えっと…

聞き間違い?

今、シロガネ山って聞こえた。
何?私、ポケモン好きすぎておかしくなった?
それとも青年がポケモンスキーとか?

とりあえず聞こうそうしよう


『すみません、もう一回言ってください』

「シロガネ山」


………。

間違いない、青年が言ったのはシロガネ山だ…

…ま、まさか


トリップ!?


.
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