ジャイアニズム罰
□ 止まらない連鎖
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『あ?今なんつった』
「二度も言わせるでない。…嫁げ」
ある昼下がり。
突然ジジイに呼び出されたと思えばこのザマだ
つーか死にてェのか?くそジジイ。
オレぁ男だぞ。嫁げるか
「準備は整っている。明日にでも…」
『人の話を聞けェェェ!!オレは!お・と・こ だ!嫁げってなんだよ、婿養子ならまだしも嫁げってなんだ!!オレに女になれってか!』
「まぁ落ち着け。お前は柳生の後継ぎを作ればよいだけの話じゃ」
『柳生?柳生ってあの名門柳生家のことか?』
そう言うと頷くジジイ
「柳生家の次期当主、柳生九兵衛は実は女でな。世間体では嫁を迎えることしか出来ん…が、それでは後継ぎが生まれない。そこで選ばれたのがお前じゃ」
『…じゃあオレは裏で柳生家繁栄を手伝えばいいんだな』
「そうじゃ。しっかりやるんじゃぞ」
『ああ。任せとけ
─……って言うと思ったかくそジジイ!!冗談じゃねェ!だァれがんなことすっかよ!!』
「お前に拒否権はない。オイ!」
襖が開きたくさんのお手伝いさんが現れた。
「坊っちゃん!ゆきますよ!」
『あぁ?あ、ちょ!やめっ─!』