ハロー、グッバイ

□ハロー橙、グッバイ乙女
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『父上、弁丸でござる』

「入って」

私は中に入ると父上の前に座った

「弁丸、なぜ佐助を忍につけたくないのだ?」

『弁丸は感情が無い忍はいらないでござる
某には友がいませぬ、某の側に居てくれる人は某の悩みを考えてくれる友が良いでござる』

私が会った佐助は感情がなかった
武家に育ったせいか、私には友達がいない
これから先、ずっと側に居てくれるだろう佐助に友でいてほしかった

「弁丸……
じゃあ、こうしよう
俺は佐助に弁丸が主になると認めるまで自分なりに努力しろと命じる」

『父上!!』

「あまり、意地悪しすぎるなよ」

『もちろんでござる』

「少し長話しすぎたな
弁丸、早く部屋に戻りなさい」

父上に一礼し部屋を出た
明日はさっそく佐助をパシらせよう
城下の団子を買ってもらって
あぁ、楽しみだ
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