捧げ物
□甲斐雪
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幸村「雪がつもったな」
佐助「昨日は冷えこんだからねー」
某の城、上田城に雪が積もった
雪が降ることはよくあったが、積もることはめったになかった
幸村「佐助」
佐助「お八つはまだだからね」
幸村「違う、雪が降ったらやることはひとつでござろう」
佐助「あぁ、かまくらとかね」
そう、政宗殿に聞いた
奥州は雪が積もるゆえ雪だるまやかまくらが作れるらしい
いつもの装備でも良かったのだが、佐助が駄目と言い
袴に着替えうえに着物を羽織り、外に出た
小さい球を作りゴロゴロと転がしていく
小さい球は大きくなり大きな球になる
それを2つ作り、少し小さい球を大きな球の上に乗せれば雪だるまの完成
佐助「大将の角でも付けよっか」
幸村「名案だ」
お館様の兜に付いている角を作り雪だるまにつける
佐助「雪だるまの大将完成」
幸村「次はかまくらを作るぞ!!」
佐助「ハイハイ」
そのあと、かまくらを作り
雪兎を作り楽しんだ
幸村「よし、次は……」
佐助「え?まだやるの?」
幸村「最後は雪合戦だ!!」
佐助「え? 」
ヒュッ
某は佐助が反論する前に雪球を投げたがよけられる
腐っても忍でござるな
幸村「潔くあたれ!!」
佐助「やだ!竜の旦那の入れ知恵でしょ!!」
幸村「良くわかったな、石をいれた!!」
佐助「入れちゃだめ!!」
初めて遊んだ雪合戦はなかなか楽しかった
戦国の時代ゆえ、願わくば来年も佐助と雪合戦をしたいでござる
(冬が開けると戦でござる!!)
(旦那の成長が気になるなぁ……)