浅い海原

□遠く離れた想い
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日本を離れて今やもう数年たつ、
こっちの学校には通ってない。
向こうの思い出を、
無くしたくなかったから


家に居ても、父はいない、そのかわり家政婦がいっぱいだ、

今じゃ、毎日の日課が星をみること
空と海は繋がってる気がするから。

「あっ、」
星を眺めていると、いつもと違う星が、、
アレは確か
「天の川?」

そうか、こっちにきて日本文化とは縁がなかったからなぁ、
織り姫と彦星を結ぶ、一年のうちたった一日の日。
七夕だ。

思い出したかのように
急いで部屋に戻り、短冊を作った。




























『“あいつが
笑って
過ごせますように”』


あたしの想いは届かぬとも、
あいつらは幸せになってもらいたい、

神様、あたしをどれだけ不幸にしてもいい、あいつらだけは、元親からは、






笑顔を奪わないでやってください。






















































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