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□気の迷い
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「好きなんだ。」
貴方のそれは、そう、あれです。

気の迷いです。

貴方は朝比奈さんが好きなのだと思っていましたし、何より貴方は僕のことを嫌っていると思ってました。
「そんな訳あるか、朝比奈さんは魅力的だが、俺はお前が好きなんだ。付き合ってくれ。」
男同士ですよ?
「俺は気にしない」
僕は気にします…
「お前は俺が嫌いなのか?」
決して嫌いではありません。
どちらかと言えば、好きです。
「じゃあ付き合え」
そうじゃないんです!
人としては好きですが、それは恋愛対象として見て好きと言うわけではないんです。
「人として好きなら付き合え。」
ふぇ?!そ、そんな!
少し、待ってください。
「わかった、じゃあな」
はあ、よかった。
とりあえず機関に報告だ。彼と付き合うなんて、涼宮さんにバレたら世界の終わりだ。
…流石に機関もそんなこと認めるわけがない。

………と、思っていたんです。
先程までは。





「彼が味方につくと言うことには多大なメリミットがある。古泉、」
「は、はい!」
何か、この流れ、は……え?え?
「望んでいるのなら、付き合いなさい。」
あ、あうぅ……やっぱり、そうなるんですね…







もう『機関』なんて、しんようできません…
「がんばってね、古泉。」
森さんも苦笑いです。
田丸さん達に至っては、こっちを見てもくれません…
僕、同性愛者じゃないのにぃい…

仕方、ないんですよね。
命令ですし、断ったせいで涼宮さんに暴言でも吐かれたら、困ります。
凄く、困ります…
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