歌劇とあなた

□設定・プロローグ
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―――ッッッッッバタンッッ!!

大の男が鳩尾に一発で倒れた。

「その言葉はそっくりあなたに返してあげるわね。」

なぁんだ、この程度か。

この程度ならいくら銃を持っていようと勝てるわね。

その男に見張られていた数人の人質を逃がす。

すると、人質の一人が「君は天使だ!」とかなんとか言っていた。

「そんなことはいいから、速く逃げてください。」

冷静に言い放つ。


そうしてやっとそこにいた人質を全員逃がしたところで、、。



さっきマシンガンを撃ちまくったあの小柄な男、両手とも震えていてもうマシンガンを持つにはすでに限界みたい。

必死に隠してるけど、平静を保ってみていたら簡単に分かる。


きっとみんなパニックで分からないのね、、。


…でも、私は違う。相手に勝てる自信があるのに、なぜ脅える必要があるの?






クスッ。


まずはマシンガンを持っている男を危険性から考えて排除、、(笑)

バレエの容量で首を一蹴り。

次に真横の大柄な男。

一番身長が高い(私の見たなかでは)。


そいつを、今度は背中に飛び蹴りして、後ろから倒した。

私の体重+自分の体重に押し倒されて床で顔面を強打し、意識不明。



残りは、、あぁ、体格がそっくりな二人組と小柄な小太りな男と、高いとも低いともいえない身長とかなり太めの体。

人質を逃がして次はそいつ達。

太った男を近くの金属バットで頭を殴って気絶させ、残りの男もその一振りで気絶させる。


ここまで来ると、面倒過ぎて雑魚過ぎて本気になってくる。


さっき殴った男、、死んでないかな、、。




ッッッッガシャアァァアアアァンッッッッ!!!!

またも突入音、、。

「今度は何ッッ!?」


ったく何枚ガラスを割れば済むのよ!


「警察だッッ!!!手を挙げろ!!」

もう手を挙げるはずの犯人はいないわよ。


だって、私が意識不明にしたもの。

武道総合大会チャンピオンを舐めないで欲しいわね。

「そこのカーキのお前だッ!!」

、、デジャブかしら。

あら、私警察に手を挙げろなんて言われること、何かしたかしら?


「私は人質を逃がして犯人を動けないようにしただけよ?」

「自らも人質にされながらかっ!?」

何よ、別にいいじゃない。



そういう奴もいるのよ。


「えぇ。人質に聞いてみるといいわ。」

「フンッ!!お前みたいな女にできる技ではないな。どんな言い訳をしたって無駄だ。現行犯逮捕する。」

ぁあ゛!!??

「ふざけんなッッッ!!人質に聞けっつってんだろうがッッッ糞ジジィッッッ!!!」

腕を無理やり引っ張って行かれ、出口まで連れて行かれた。

「30分後には客からいきなり立てこもり強盗の犯人扱いかよッ!!!ふざけんなッッッッ!!」

「自分のやったことに責任も持てんのか?」


シュイーン。

あんだけガラスが破壊されてるのに自動ドア健在ってどんなだよ、、。

うぉ、、。


パトカーと、、大きなカメラとOLみたいな服を着たどっかで見たことがあるような女の人と人質の、、天使とかなんとか言ってたcrazyなおっさんと一番ヒステリックだった人質の女の人、、。

「ん?あれっ!!?あれってキャリーさんじゃ、、。」

キャリーさん、確かA○Cニュースの看板キャスターだったはず、、、。なんで?

「そうだよ、お前ら犯人のリポートだ!」


そうやって討論していると、人質だったおっさんが来た。

「おい、何やってるんだ、警察!その娘さんは犯人なんかじゃない。人質だった私たちを助けてくれたんだ。」

「なんだって!!??」


警察の厳格な顔つきの糞ジジィが目を見開いて驚いている。

「ほらっ!!最悪の警察ね!」

思いっきり敵意を剥き出しにそういった。

「な、、こんなほそっこい女があの大柄な銃を所持した犯人たち七人をたった一人で!?」


有り得ない!そう、顔が言っていた。
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