私的世界
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俺は流魂街に住んでいる祖母の家に向かっていた。
よくサボる部下のせいで休日返上で働いていたため最近会っていなかったからだ。
(甘納豆でも買ってこうかな)
馴染みの場所を懐かしみながら歩を進めていると近くの林のほうに虚の気配がした。
治安のいい場所でも虚が現れるのは珍しくない。
しかも近くに一人、魂魄の気配がする。
霊力もあるようだ。
(ったく…せっかくの休日に)
俺は内心舌打ちしながらも林のほうへ走った。
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