11/10の日記

16:33
卒業の契り(黒バス・黄落ち)
---------------

黒バス(黄瀬落ち)
・歌手ヒロイン

ーーー


卒業式前日

帝光中の近隣にある公園。そこはあと2,3か月たてば美しき桜並木道になるだろう場所で二人は出会っていた。

「こんなところにいたの?涼君」

「ルナっち・・・」

「その名前はやめてって言ってるのに・・・」

ルナ、それは私のもう一つの名前。
私は3人組のバンド「MOON」のボーカリスト。
メンバーみんな月の名前を芸名につけている。
だけど活動以外でその名を呼ばれることはあまり好きじゃない。

「あーごめんッス!ユナっち」

「明日だね」

「そうっすね」

ついに明日帝光中の卒業式。
涼太にとってバスケやモデル、私にとっての歌が一心につまった3年間。そして私たちが出会ったキセキともいえる3年間。

「そういえば涼君高校どこいくんだっけ?」

「言ってなかったっすか?海常っすよ。スポ選で」

「え、ほんとに?」

「え、なんすか。ダメっすか?」

「いやダメじゃないけど・・・いや奇遇だね」

「何がっすか」

「私も海常なんだ」

「ホントっすか!!」

「まぁ普通の入試でだけどね」

「そんなことないッスよ!俺勉強無理っすもん!」

「あはは!そうだね!」

「っな!酷いっすよ!」

私と涼太は付き合ってるわけじゃない。
同じ業界で働いて同じ学校に通って気が合う友達。
でもね、私はきっとあの時、初めて会ったときから惹かれていたのかもしれない。


ー卒業式当日ー

『−きっときっと再会できる日を
次のステージで出会う新たな仲間を見つけて
次に会うときまでに私を抱きしめて』
『『ずっとずっと待ってるのあなたを
抱きしめてキスして私を見つけてー』』

卒業式当日、私は舞台の上で歌っていた。
そして歌っていた途中に涼太が入ってきた。
戸惑いながらも歌い続ける。

「あーすんません、ちょっといいっすか?
ちょっと聞いてほしいんすけど・・・ユナ」

「・・・何?」

「俺ユナのこと好きっす」

・・・・・

涼太がそう言った瞬間全校生徒が叫んだ。

「・・・モデルなのにいいの?こんなところで言って」

「んーどうっすかね?でもユナが好きなのは本気っすから。あわゆくば結婚もしたいって思ってる」

涼太はポケットから何かを取り出す。
それは、指輪だった。

「っ!気が早い!私たちまだ中学生だよ!」

「でもあと3年したら出来る!それにゆなだけっすから今まで好きになった女の子」

「・・・」

「あと、俺モデル辞めるつもりっす」

「え?」

「それくらいの覚悟がなきゃやってられない!ユナと一緒にいれないなんて俺には無理だから」

いつものッスがなく本気な目、覚悟の目をしていた。

「・・・・奇遇だね」

「何がっすか?」

「私も歌手辞めてもいいと思えるほどあなたのことが好きみたい。あの時からずっと・・・」

「じゃあ!」

「はめてくれる?」

「はいっす!」

私の指に指輪がハマると拍手がわいた。

「全校生徒公認っすね」

「ふふふ」


ー海常高校入学式ー

「ユナっち、クラス見えますっすか?」

「んーみんな背高い。見えない。あ・・・あった!S組だよ!」

「えー!同じクラスじゃないじゃないっすか!(っガク)」

「B組だもんねー・・・クラスも離れてるし残念」



バタバタ
(ユナっち!これ成績順みたいっすよ!)
(そうだね。でも今自己紹介中だからね涼君)
(っあ・・・)●●

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ