一般向け小説置場

□チョコレートより甘やかな…
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毎年毎年…この時期が恐ろしい。
何が恐ろしいか…理由は偏に、執務室の片隅を埋め尽くさんばかりの、『義理』と名打たれたチョコレートの山、山、山…!
しかも先程、成歩堂にこの山を見られてしまったのだから、気まずい事この上ない。
「はぁ…」
毎年この時期は、膨大な量のチョコレートをプレゼントされ、処分に困る。
義理ならばいっそメッセージカードにしてもらった方が助かる…等と、失礼な事を思いながら、ゲンナリとチョコレートの山を見つめていた。
あまりにもカラフルな、そして随分と凝った包装を見れば、決して『義理』ではないと簡単にわかる。

だが、私が本当に欲しいのは…。

♪〜(っ!この音は…!)
♪〜(成歩堂!)『ピッ』
「…私だ…」
平静を装って出た。
《あ、御剣?今、忙しい?》
「む、大丈夫だ…いや…。」
《あ…ごめん、都合悪かった?》
あぁ…激務とチョコレートの量にゲンナリしている私に、さりげなく気遣う言葉を与えてくれる君の優しさに癒される…何と愛おしい存在なのだ、君は…。
「裁判中でも受け付けるつもりだ…愛しい君からの電話なのだからな。」
《う…よ、よくそんなキザな台詞を…恥ずかしい奴め…》
大量の冷や汗をかいて照れているのが、電話越しにも伝わる。
「ふっ…それで、何かあったのかね?」
《あぅ…いや…その…》
「…どうした?」
躊躇う態度が、私の不安を掻き立てた。

《し…仕事終わったら、迎えに…来てくれないかなぁ、と…渡したい物もあるし…ほら、今日はその…アレだから…と、泊まりがけでも、って…ダメ、か…?》

どもりながら恥ずかし気に語る、あまりにも可愛らしい躊躇いの理由に…心臓を鷲掴みされた気がした。
「良いとも。私も君に会いたい…」
今日はバレンタイン、愛を確かめ合うにはうってつけの日だ。
《ありがとう。じゃあ…待ってるよ。》
切る寸前に、花が綻ぶ様な成歩堂の可愛らしい笑顔が想像出来た。

…今宵、『世界に一つだけの、極上に甘やかな愛』を食べ尽くしてやろう…。

End


*勢いだけで書きましt(←殴)
本当にバレンタインは義理人情を絡ませると、あげる人膨大にいますよね。
会社の上司や先輩、同僚、後輩、友達、もちろん恋人がいれば、そちらに尽力して…なんて、女性は大変べすなぁ…その分、お返しは三倍返しだとか(笑)。
しかし…『愛に飢えた送り狼な御ったん』と一緒で無事だったんべすかねぇ、『飛んで火に入る生け贄子羊成』は…
(↑…カーン…†
拍手(成歩堂バージョン)と連動しております。

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