一般向け小説置場

□〔憧れの人〕と〔好きな人〕
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「ん…オドロキ君?おはよ…どうしたの?顔が赤いよ?風邪でもひいた?」
寝ぼけた顔で見つめてくるのが、また可愛らしかった…
「だ、大丈夫です!」
思わず口癖が出た時。
「風邪ひいた時は、人肌で温めると良いらしいから、いつでも言いなよ?添い寝してあげるからさ。」
『!!!』
…危うかった!思わず鼻血が出そうになった…。
「そ…それは雪山で遭難した時ですよ!」
「あっはっはっは。そうとも言うね。」
ひでぇっ、明らかに俺をからかってる!
なのに、それに喜んでる自分が悔しい…!
「お、もうすぐ出掛ける時間だ。オドロキ君、お疲れ様。じゃあね。」
右手をひらひらと振りながら、成歩堂さんは事務所を後にした。
残された俺は、歩いていく成歩堂さんを、窓から見送りながら呟いた。

「…一人に…しないで下さいよ…」

   *   *   *

俺は王泥喜法介、新米弁護士。
彼女はいない。
好きな人は…成歩堂龍一・元弁護士…


End





後書き…
途中までは〔大人向け〕行きになりそうな思考でしたが、まあぎりぎりの範囲に留められたのではないかと…;
ちと乙女思考なオドロキ君て、乙女思考な成歩堂君(←一番カワイイ)に次いでカワイイと思うのは私だけべすか?
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