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□六代目Web拍手
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拍手ありがとうございます。
今回は『4でハロウィン』べす。

   *   *   *

ハロウィンともなると、お菓子関係に目が行くのは当然の事…。
しかし…。
「…高いんだよなぁ…」
みぬきちゃんから、パーティーのお菓子の調達を頼まれたのだが、関連グッズはどれもこれも半端無く高くて、準備がまともに出来そうになかった。

事務所に戻って、残高から諸々の経費を差し引いて予算を計算したが、あまりにも少ない額しか出せなかった。
みぬきちゃん、凄く期待しているのに…。
「困ったなぁ…」
そう呟いた途端、ふと牙琉検事の顔が浮かんだ。
「…でも、流石にそれは…」
「何が『流石』なんだい?オドロキ君?」
「あ、成歩堂さん…みぬきちゃんの計画しているハロウィンパーティーに関してなんですけど…」
ちょっと言い淀んだが、いつもは引出にしまってある通帳と電卓が出ていたから、すぐに察したらしい。
「…あぁ、『予算』?心配いらないよ。今年は何時にも増して、リッチな『財布』があるから。」
「…まさか…その『財布』って、牙琉検事じゃぁ…?」
「…プラス『2』。」
…まさか、後二人犠牲になるのか…?

*予測出来ているとは思いますが…*

「確か君は…弁護士の王泥喜君、だったかな…?」
牙琉検事より地位が格段に上の御剣首席検事に語りかけられ、思わず緊張した。
「は…ハイッ!!」
こんな凄い人を『財布・その2』にしてしまう成歩堂さんが怖い…。
「クッ…やんちゃそうな弁護士君、だな。コイツがアンタの『後継者』かい?まるほどう。」
成歩堂さんに『財布・その3』と黙された知り合い?らしい、ダンディーなこの人は〈神ノ木さん〉というらしい。
「いやいや…『使えないマスコット』みたいな『息子』みたいな、ですかね…」
「酷いですよ、成歩堂さん!」
痛烈に失礼な事を言われてしまった。
「あはは、一本取られちゃいましたね、オドロキさん!」
「取られてないよ!」
愉快そうに笑われ、ちょっと悔しかった。
ここには、俺をフォローしてくれる人はいないのか…?
「オデコ君、泣かないで。さぁ、僕がいつでも抱きしめて慰めてあげるよ!」
…多分自分が女のコなら、真っ赤になったりおたおたするんだろうけど、俺は頭が痛くなるだけだった。
「牙琉検事、訳のわからない事を喚かないで下さいっ!」
突然、頭と背中に温もりと気配を感じた。
「残念ながら、君に大事な息子はやれないな。諦めな、牙琉弟。」
何と、俺は成歩堂さんにしっかり抱きしめられていたのだ。
「一端の父親気取りだな、成歩堂…」
口調は穏やかだが、眉間のシワ…いや、ヒビは〈ヤキモチ焼いて焦がしています〉って感じだった。
「お、オデコ君…何て可愛い顔して抱かれて…」
牙琉検事も、御剣首席検事とは違った意味で悔しそうだった。
「オドロキさん!アレ、忘れてますよ!」
「へ?お菓子ならそこにあるよ?」
「違いますよ!ハロウィンといえば、仮装です!」
「最初はお菓子だって…」
「はい!みんなくじ引きで選んで下さい!衣装はすぐに用意できますから。」
あれよあれよという間に、くじが用意された。

*さて、気になるキャスティングは…?*
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