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□五代目Web拍手
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君のワイシャツとあたし…

昨今のリサイクルブームで、古着やら古本が売りに出されているとか。
真宵ちゃん達も、倉院の里にある道具を売り出そうとしているらしいけど、いわくつきの道具をリサイクルに出すのは、正直どうなんだろうと思う。
「成歩堂君は、着ない服とか本とかある?あったらリサイクルショップに持って行くよ。」
「ん〜…そういえば、サイズが少しだけ小さかったワイシャツがあったかな。少し着た奴だけど、あれなら出せると思うよ。」
洋服ダンスから、ハンガーにかけたままのワイシャツを出して見せたら、
「わぁ…何だかリサイクルショップに出すの、もったいないね。こんなに良い服なんだもん。」
なんて言い出した。
「いやいや、綺麗だからこそ売りに出せるんじゃ…?」
キレの無いツッコミを入れてしまった。
「そうだ!ね、これもらっていい?」
「え?売らないの?」
「だって気に入っちゃったんだもん。ね、いいでしょ?」
「…まぁ、人様に売り付けるつもりだったんだから、それは別に構わないけど…真宵ちゃんにはちょっと大きくないかな?それに男物だし…」
「そうだなぁ…あ、寝間着!寝間着なら、少しゆったりしてる方がいいもん。それに寝間着なら外に着て行く訳じゃないから、どっちでもいいし。ね?」
そんなに気に入ったのかなぁ…?
「…まぁ、真宵ちゃんにあげるから、好きに使って良いよ。」
「わぁい!ありがとう、成歩堂君!」
ぽんっ!と手を叩いて、嬉しそうにうなづくと、早速ワイシャツをカバンに詰め込んだ。
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