ぷよ小説

□仔シグネタ
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「あぁ…可愛い…。今直ぐ連れて帰りたい。ねえ、ダメかなシグ君?」

「だ、だめ。」

「…僕の家に作ったばかりのお菓子がた〜くさんあるんだけどなぁシグ君?」

「うっ…。…いかないっ。」



シグが大分落ち着きを取り戻したきた所で、白いレムレスがお菓子を餌にしつこく家へ来ないかと誘ってきた。大丈夫、絶対に行かない。今レムレスに着いていったら良からぬ事が必ず起きると…そう本能が告げているのだ。何よりレムレスが無理強いをするタイプではなかったのが幸いだった。

「シーグー君。」

「…なに?」

「抱っこしていい?ぎゅってしてふにふにしたい。」

「だめ。」

「よいしょっと…。」

「!!」


…前言撤回。結構強引だった。


手や足をばたつかせて出来る限り暴れてみたがこの小さな身体では抵抗らしい抵抗もできず、レムレスの胸の中にすんなりと納まってしまった。気を抜くと開けそうになるタオルを必死に手で抑えつける。そんなシグの恥じらう姿にレムレスはもう我慢の限界だった。


「…ふふふふ、可愛いいっ!」

ぎゅうっ…!!

ふにふにふにふにっ!

「な、何をするー…!」

「…あ、小さいからやっぱり声も高いんだねぇ。…はあぁ…たまんないっ…。」

僅かに開いているタオルの隙間に大きな手の平を潜り込ませやんわりすべすべの肌を撫で回したり、こそぐったりと悪戯を繰り返す。すると当然シグもそのこそばゆい悪戯から逃れようともがいて身体をよじっていると…

「やだやだやだっ…。」


………ハラリ……ぱさっ。


「……………………わぁお。」

「ふう、今帰ったぞシグ。少し道に迷ってしまってな…。待たせた詫びに今夜はお前の好きなハンバーグだ……ぞっ…!?」



変質者が…幼児に手を出している。しかもその幼児は間違いなくシグだ。そしてシグを抱いている変質者は間違いなくあの変態で…。


(なんだあの白い服は。…いやしかしシグは幼くても可愛いらしいな…。)













「貴様っ、今度は児童ポルノにまで手を染めるかっ!…私にも抱かせてくれ。」

「いいよぉ。…はい、生身のシグ君!」

「…ま、まものまで…。もう許さないからっ。あしっど、あしっど…」

最後の砦であったはずの魔物にまで裏切られすっかり頭に血が上ったシグは二人に制裁を与えるために強化呪文を唱え始めるが二人が戸惑う様子は一切なく、むしろわくわくとした面持ちでシグが呪文を唱え終わるのを恍惚とした表情で待っている。

そんな二人の態度がカンに障ったシグはせっかくの強化呪文を途中で打ち切り、攻撃魔法を浴びせる。

「…あしゅまるとっ!」

ぽこんっ、ぽこんっ…

少々、滑舌の悪い呪文が発動し魔物とレムレスの頭に一つずつ、小さなお邪魔ぷよが落ちてきた。その衝撃で帽子が落ち、髪が乱れたがそんな事はどうでも良い…。今、全身からとめどなく溢れてくるモヤモヤどろどろした熱い想いを口に出して叫ぶ。




「「も、もえー!!」」















そして結局。その日の内にシグは元の身体に戻る事ができた。自分の身に起こったあの現象は新たなルール、大変身だったことをクルークから教わると暫くの間“ちび”にはならず“でか”を選んでぷよ勝負を熟していたとか…。












おまけ


「大きくなったシグ君も中々、可愛いねぇ。」

「…レムレスは今の小さい方が良い。」

「え、そうかい?でもこの身体だとシグ君とちゅうできないから駄目だよ!…やっぱり、成長した身体じゃないと君と夜のお愉しみも出来ないし…、ね?」

「………ばかっ。」

「そんな、シグっ!ふしだらな!」



END
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