ぷよお題

□鼻血出し過ぎて貧血です
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※シグ女体化につき苦手な方はバックプリーズ!






「アスマルトっ。」

「………」

「ロビンズエッグっ。」

「……………」

「シレスティアル!」

「…………………」


学校の帰りにたまたま立ち寄ったプリンプ公園で休憩中、最初は辺りで飛び回っている蝶々を楽しそうに追いかけ回していたシグだったが、いつしか公園に蝶々は一匹もいなくなってしまった。

すると、途端にひまを感じ出したシグは偶然公園で出会ったレムレスにぷよ勝負を持ち掛けた(相手がレムレスだけに偶然というのはとてもあやしいがそれにシグは気付かない…)

ちなみに本日はとても風の強い日だった。


「ハイドレンジア!」

「………あぁんっ!」


シグが今持てる最大の魔導をレムレスに向かって放つと、ほぼゲージ一杯にまで積み上げられていたぷよ達が仇となり、レムレスは早々と勝負に負けてしまった。

にも関わらずレムレスは至極、嬉しそうな表情で地面にひれ伏している。

いつもの彼ならば、一戦目から負けるなんて事は無いはずなのに今日はなぜか不思議なほどあっさりと勝敗がついてしまった。


「レムレスに勝ったーっ。」

「うふふ…シグくんは強いなぁ。今日は全く歯が立たないよ。」

「…鼻血でてるよ。」

「おっといけない!」


懐からさっと黒いハンカチを取り出したレムレスは鼻血を手早く処理。


「レムレスもしかして手加減とかした?…したなら許さないから。」

「そ、そんなことしてないよっ。彗星の魔導士はそんな簡単に負けちゃダメなんだからぁ!」

「…そっか。じゃあ、どうして負けたの?」

「それは…っ、そのぅ…。」


シグの問い掛けに白い頬を赤く染め、視線はキョロキョロとさ迷ってなにやらもじもじと脚を動かし始めるレムレス。


「…言わないとゴキ」

「ここ最近さ、シグくんと毎日ぷよしてるじゃない。だからそのせいだよ!」

「よくわからない。」

「うう…っ…。」


これは…どういう事か簡潔に、30字以内で述べよと言っているような雰囲気。

だが、そう簡単に負けた理由を言ってしまったらとても…勿体ない気がする。

しかし言わなければゴキ…地獄の刑に処せられる…。





「…ほらぁ、最近も今日みたいにすごく風が強かったじゃないか…。だから、さぁ…シグくんのふわふわの短いスカートがチラチラめくれて…太腿とか可愛い水玉のとかストライプの…とかがまる見えでさ…。誘ってるのかと思ったけど違うし…。ぷよ終わって家に帰るまでの一週間ずっと鼻血が出っ放しのまま箒に跨がって帰ってたんだよ。だから…その…どうやら貧血らしくて、頭がフラフラするんだ…。」

「…………」

「あああぁぁっ、やっぱり怒ってるよねごめんなさいシグくん!でもでも自首したからゴキ…地獄だけは許してお願いしますぅぅう!」

「………レムレス…。」

「はっ、はいい!何でしょうかっ!?」

「…ぼくの家でごはん食べてって。」

「……………へ…。」

「お肉料理、つくるから…。あとほうれん草のおひたし。」


「…う、うん…、…?」



先程の説明に満足したのかはわからないがシグの頬はこれでもかというぐらいに真っ赤に染まっていて、(恥ずかしいのか俯いてしまった)両手でレムレスの片方の手をくいっと掴む。

そして夕日が眩しく輝く中、唖然としているレムレスをぐいぐいと家へ引っ張っていった。





(レムレスおかわりする?)
(…あ、じゃあいただくよ。…なんだか二人きりでごはん食べてると夫婦みたいだね…)
(…………………。)
(あれ、シグくーん?)



いつまでたってもくん呼びからちゃんに変わらないのでもやもやしてたシグ。魅力がないのかと…。それでレムレスが鼻血出した原因が自分だとわかったら嬉しくなっちゃったシグたん。

なんだかギャグ→甘になってしまったよっ!

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