ぷよお題

□あんなことやこんなこと
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※注意!学パラです。魔導学校ではありません。

シグは給食後の休憩時間中、毎日屋上で昼寝をしていたのだった。







「…すぅ…すぅ…。」

「これはまさに天使の寝顔だ…。シグ、お前はなんて愛らしいんだろう…。胸がきゅんきゅんするっ。」

「うん…。何だかシグちゃんを見てるだけで心が満たされる感じだよ。でも魔物先生はこういうことするのは止めた方がいいと思いま〜すっ。」


あたたかな小春日和。気持ちの良い天気の元、通学鞄を枕にしてすやすやと寝入ってしまっているシグに今日もわらわらと集まってきた先生や同級生たち。

彼らの狙いはもちろん、ぽかぽかとした陽射しの下で眠っている新入生、シグだ。

ところでシグは正真正銘のれっきとした男の子なのだが、まあこの学校にはホモやらゲイやらが多かった。

そして男子にしては小綺麗な顔付きをしているシグは、そんな生徒達のまさに格好の獲物。

小柄で見た目可愛いらしいシグは真っ先に欲望の切っ先を向けられたが、意外に力持ちなのだという事実を知らなかった生徒は次々とシグに返り討ちにあい、ボロボロに負かされて再起不能にされたらしい。


「護身術で自分の身を守るとは、なんと健気なのだろう…。」

「でも最近はシグちゃんを狙う生徒が少なくなったような気がする。…気のせいかな?」

「気のせいじゃないよ。紛れも無い事実さ。」

「盗撮はいけないよ、眼鏡ちゃん!」


学校に最新型のデジカメを持参し、シグの寝顔に照準を合わせ、ピッと撮影するクルーク。


「校内は電子機器の持ち込みは禁止されているはずだが?」

「印刷が出来上がったら先生にも一枚あげるよ。」

「ようし、それでいい。」

「ようしじゃないし。なんで学校にこんな先生いるの!おかしいでしょー…。」


このメンバーの中で唯一微々たる常識を持っているまぐろは、教師とは思えない態度をとる魔物がなぜ学校の先生になれたのかを心の底から疑問に思った。

そして中でも一番厄介な教師が……


「んもう!シグ君ってば、こーんな所にいたんだね!あぁ、寝てる…超可愛いよ…。枕が鞄じゃ硬いだろうからひざ枕してあげよう!」


屋上の入口から人が入ってきた気配をまったく感じなかった…。教師の中でもとにかく厄介な人物、レムレスは、はぁはぁと興奮した様子でいつの間にかシグの傍に姿を現していた。

それもお互いの鼻がくっつきそうなぐらいにレムレスはシグに接近していた。


「うふふ…。シグ君がおねんねしているうちに、いけない事しちゃおうかなぁー…。」

「気持ち悪いんだよ!この変態教師っ!」

「いたいっ!校内で先生にデジカメ投げるの禁止!」


レムレスがシグの制服をもぞもぞと器用に乱し始めるとクルークが一瞬の躊躇もなく新品のデジカメを投げ、レムレスの頭にクリティカルヒットさせた。

油断も隙もないとはこのことである。






(寝てる子にあんなことやこんなことするのってロマンだよ!)(ロマンじゃないし、ただの願望だしっ。)

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