ぷよお題
□妄想は自由です
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「…れむ、…さま…。」
そう僕の後ろからたどたどしい声が聞こえた。声の主は今日新しくこの屋敷にやってきたシグ君だ。シグ君はブラックマーケットで奴隷として売買されていたところを、貴族である僕が買った。
だって、こんなにも綺麗で可愛い子を見過ごすだなんて勿体ないじゃないか。オッドアイも珍しいし、顔立ちも僕好みだ。
…まあ、少し高い買い物だったけど。
「さぁ、シグ君。こっちへおいで。お兄さんと一緒にお菓子を食べよう?」
「…う、ん。」
僕がシグ君を手招きして呼んであげたらシグ君は相変わらず、怖ず怖ずとした、びくびくとした態度で椅子に腰掛けている僕に近付いてきた。
大きな瞳で僕を見上げ、小動物のようにぷるぷる震えている小さなシグ君を見て思わず舌なめずり。
そんな僕にびくっ、と身体を強張らせているシグ君は本当に可愛い。
ああ、いけない。シグ君は新しい主人である僕を警戒しているんだ…。初めは怖がらせないように、優しくしてあげなきゃシグ君も僕を好きになってくれないよね。
「はい、あーんしてシグ君。」
「…う、…あーん…。」
クッキーを一枚、指先で摘んでぱかりと口を開けたシグ君に食べさせる。
僕の指を噛まないように、クッキーの端を桜色の唇で挟んで、ぱくぱくと上手に口の中へクッキーを招き入れた。
シグ君はサクサクと口の中のクッキーをかみ砕いていき、最後に飲み込んだ。
「…美味しいかい?」
僕の手作りなんだよと小さな顎を掬って撫でる。するとシグ君はとても驚いた表情をして、こくりと頷いた。
「れむさまが作ったの…?」
「そうだよ。僕はお菓子を作るのが得意なんだ。」
「…おいしかった…。」
「ふふ、それは良かった。また今度シグ君のおやつの時間に作ってあげるからね。」
「……っ?」
そして僕の作った媚薬入りクッキーを食べたシグ君に早々と変化が見られた。
瞳は自然と溢れてきた涙で潤み、頬は薄紅色にそまって大変愛らしい。床に両膝をついてやがて呼吸も荒く繰り返すようになり、まだ自分では理解の出来ない体調の変化を怖がったシグ君は僕に縋るように潤んだオッドアイで僕を見上げてくる。
…これは、可愛いとしか言いようがないね。
「…あ、あついっ…。」
「シグ君どうしたの?どこか変なのかい?」
「…れ、れむさまっ…ぼくっ…。」
「ふふふ…今のシグ君、とっても可愛いくて、おいしそう…。大丈夫、僕がシグ君の身体、優しく治してあげるからね…。」
そうして媚薬の効果で身体が動かなくなってしまったシグ君を抱き上げてベッドまで運んであげr
「…………」
「どう?クルーク。西洋風の貴族レムレスさまと奴隷シグ君の萌え話し。まだ書きかけなんだけど仕上がったら今度のレムシグイベントに持ってく予定だから、良かったら買いに来てね!」
「(プリンプにクルシグイベントはないのか!?)」
レムレス先輩は妄想力豊かです。自分、身分違いの恋とか好きです!