ハ
□ハロウィン・ティーパーティー!?
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「・・・ハロウィン??」
「そう!!」
ここは「ハートの国」。
季節、そして時間さえも存在しない不思議な世界。
もちろんハロウィンなどあるはずがない。
「私がいた世界では、10月31日にあたるんだけど・・・。この際、細かい日にちはいいわ。ハロウィンをしましょう!!」
「・・・私はなんとなくしか知識がないのだが。」
ブラッドはけだるそうに、だが、少し期待した目でアリスを見つめた。
そして、エリオットと双子は「何だそれ」という視線をよこした。
「ハロウィンってのはね、簡単に言うと仮装大会のようなものかしら」
あちらの世界のことに関しては少し優位に立てることで、ついはりきってしまう。
「本当は子供たちがお化けの格好をして、お菓子をもらってまわ・・・」
「お菓子!!」
ブラッド以外の声が綺麗にかぶった。
「にんじんケーキ食いほうだいなのか!?」
「貰えるの?もちろんタダだよね?」
「お菓子を貰っているときも、もちろん労働時間だよね?」
ブラッドはため息をついた後、アリスに問う。
「まあ、ハロウィンについては分かったが・・・。なぜ急にそんなことを?]