オ
□夕立のとき
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雨音が耳を塞ぎ、湿気は目を覆う
濡れたアスファルトに鼻を刺激され、憂鬱で口を閉ざす
即席のてるてるぼうず
ただ、空に広がる雨雲と陰る気持ちを晴らしてほしかった
今は到底笑えるような気分でないから
君が代わりに笑っておくれ
そうして君に顔を描く
わたしの代わりに空が泣き、代わりに君が笑う
そして実感する
わたしはありとあらゆるものに包まれて存在するのだ、と
それはわたしを阻むのか、守るのか
答えは目線の遥か向こう
fin..
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