□瞬間(とき)
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朝の空気と
黄色い金木犀が
急ぐ私の鼻をくすぐる

重くなった服
我慢出来ない暑さに
ひとつ、ふたつと腕捲り

紫に熟れた実を
雑談に動かす
口へと投げる

電線の五線譜で
月のおたまじゃくしが
高い音を奏でてく

今日の子守歌はかえるかな、鈴虫かな
眠気を誘う
秋の音色

明日も多分変わらない
さて、ほめられるかしら
幸せかしら




fin
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