text sample〜シズイザ

□if…☆☆☆
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P19〜

静雄は臨也を押し倒して包み込むように抱きしめると、二人の鼓動は早鐘のようにドキドキと音を立てていた。
そして、臨也も抱き締め返すように静雄の背中に腕を回した。

「…いいのか?」
「え?」
「俺なんかとしちまっても本当に良いのか?」

静雄は目の前の綺麗な体を汚しても良いのだろうかと躊躇っていた。
しかし、自分の心配も虚しく、臨也は飄々とこんな事を言った。

「今更、何言ってんの。俺はシズちゃんが好き。そして、シズちゃんも俺を好き。それだけじゃダメ?」

そう言って静雄の胸に顔を押し付ける。
そして静雄は臨也の言葉に何を躊躇っていたんだと自分を責めた。

「臨也、好きだ」
「俺も」

気持ちの確認をした二人は深く口づけをし、静雄は臨也の鎖骨に印を残し突起を口に含んだ。
感度が高まった臨也の体は震え、甘い声が漏れる。 
そこから静雄は口づけを繰り返しながら体を少しずつ下げると、臨也の性器をキュッと握った。

「感じてんだな。勃ってる」
「やっ…見ない、で…」

臨也が両腕で顔を隠すと、静雄は性器にふっと息をかけた。

「あぁっ…!」

静雄はとぷっと溢れ出た先走りを舐めとる様に性器を口に含む。

「っ!だめっ…そんなとこ」

臨也の抗議にも構わず静雄は愛撫を続けた。
手と口で扱くと臨也はあっという間に絶頂を迎え入れる。

「…やっ、出るぅ…」

OKの合図代わりに静雄は性器を吸い上げると臨也の体は背を反らして熱を吐き出した。

「離して…汚い、から…」

静雄は何回かに分けてあふれ出る精液を飲み干すと、時間差で溢れ出た熱を指で掬いとった。
そして肩で息をしながらグッタリする臨也の足を開いて、ちょっと我慢しろよ。
と、声を掛け指を後孔へ突き入れる。

「あぁぁっ!…いた…いっ」
「馴らさねーと怪我するから、我慢してくれ」

臨也はコクコクと頷くものの、痛みの余りポロポロと涙を流し、性器はすっかり萎えていた。

「…臨也。悪ぃ」
「シズちゃんが、何で…謝るの?俺、大丈夫だから。最後まで、して…」

静雄は涙を舐めとると指を二本に増やした。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて指を動かしていると、暫く痛みに耐えていた臨也の声が突然感じるものへと変わった。

「…臨也?」
「やっ…なんか、そこ…変」

静雄は少し触れた感覚が違う一部分をグリグリと指で動かす。

「やぁぁぁっ!おかしく、なる…」

臨也の体はビクビクと跳ね、萎えていた性器はすっかり勃ち上がっていた。
静雄はここが前立腺だと気付き、何度も何度も攻め上げた。
そして、その行為に感じる臨也の顔を見て、静雄の性器も臨戦状態になっていた。

「シズちゃ…もぅ挿れて」
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