text sample〜シズイザ

□Secret Heart☆☆☆
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P12〜

「…ん……はぁっ…」

臨也が自ら捲ったシャツを静雄の手によってさらに捲り上げられる。
ツンと尖って存在感を示す突起に触られると、それだけで臨也から甘い声が漏れ、腰が揺れた。

「ね…ねぇ、シズちゃん」
「なんだ?」

臨也は少し体に触れられただけで上気している顔を近づけると、静雄にギュッと抱きついて「ベッドに行こうよ」と耳元で囁く。
今日は随分乗り気だと感じた静雄は軽々と臨也を抱き上げ、ベッドへと向かう。

静雄は普段の行動からして乱暴なイメージがあるが、大切な姫を降ろす様に優しく臨也をベッドへ降ろした。
それと同時にベッドに乗り上げると、欲情しきった目で臨也を跨いで見下ろす。

「そんな目で見ないでよ。ゾクゾクするじゃない」
「そんなに興奮するなら俺の目の前で抜くか?」
「…っ!」

その言葉に対する反応がちょっと変だと静雄は感じたが、それが何なのか考える前に臨也の手が静雄の手を握って引き寄せる。
さっき捲り上げたシャツを今度は全部脱がし静雄もいつものバーテン服を脱ぐと、力を入れ過ぎないように抱き締める。

「シズちゃんってさ…俺に触れる時、優しいよね」
「不満か?」

そう言うと、臨也は満足気に俺の背に手を回す。

「あったかい…」

二人きりの時だけ見せる素直な臨也に静雄は弱い。
それを知ってて甘えてくるから質が悪い。
静雄は臨也に深く深く口づけをすると、そのまま首筋を辿り胸の突起を愛撫し、臍周りを手で撫でる。
それだけで面白い程に腰が揺れ、跳ねる。

「シズちゃん…早く…」

いつもはダメだのイヤだの言う臨也がもじもじとズボンと下着で覆われ窮屈そうにしているソレを静雄に擦り付ける。

「随分積極的じゃねーか」
「きっと…暑いからだよ」
 
静雄は暑さの所為と言われても、どうも府に落ちなかった。
それは、臨也の今日の行動の所々で引っ掛かる点が幾つもあったからだ。

「今日のお前、何か変だな」
「そう…かな。いつもと変わらないと思うけど」
 
臨也の言い方が白を切っているような風だった為、白状しないなら、そうせざるを得ない状況にするまでだと、臨也に降参の白旗を揚げさせてやろう決意する。

ズボンを寛げ、下着の上から臨也の膨らんだソレを撫で上げる。
布越しにキスを落とし内股を撫でれば我慢が出来ないと声が上がる。

「シズちゃん。焦らさないでよ」
「じゃあ、どうして欲しいか言えよ」
「直に触ってよ…早く…欲しい」

素直に強請る様を見て、白状するのも時間の問題だなと感じた静雄は、臨也の下着をズボンごと脱がしてベッドの脇に投げると、自分も身に着けた着衣を次々と脱いで投げる。
その姿をじっと見ていた臨也は、静雄が脱ぎ終えたと同時に手をすっと伸ばして静雄に抱擁を要求する。
素っ裸になった二人は、隙間なんて全部埋めるように体を密着させキスをする。
少し角度を変える度に臨也から吐息が漏れ、それでも何度もキスをする。

「ん…やだっ……」

何度目かのキスの後、臨也がやっと発した言葉がそれで、静雄は何が嫌なんだ?と問い質す。

「…下が擦れて…もう限界…」
 
静雄は、臨也が腕で目元を隠しそんな事を言う姿が堪らなく可愛くてぎゅっと抱きしめると、耳元で優しく返事をした。

「わかったよ…覚悟しろよ」
 
勃ち上がった臨也の性器の先端をチロチロと舐めてから口に含む。
それだけで口の中に先走りがダラダラと溢れ、それと同時に声が上がる。

「あぁっ……んん…ダメ…すぐ…」
「すぐ、何だよ?」

口を離し臨也に問いかけると、静雄は、今度は手で性器を擦る。
緩急をつけ上下させ、時々先端を弄ると面白いぐらいに臨也の腰が跳ねる。

「そんなに…しちゃ、出ちゃう…」
「出せよ」
「…やっ…やだっ…」
 
必死で耐えている臨也を早くイかしたくて、限界を訴えている性器を再度口に含むと、裏筋を舐めながら上下に吸い上げる。

「…やっ……あぁっ…ん…出る…出ちゃうっ…」
「いいから、らせよ」
「やあぁぁぁぁっ………ん」

静雄が口に含んだまま許可を出した瞬間、臨也の腰が跳ね、熱い液体がビュクビュクと吐き出された。
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