新詩
□悼み
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夢じゃないよねと呟いて
もう息耐えた君を抱き締めた
流れた涙は
君の温度より温かく
こんな君の姿
見たくなかったのに
ゴメンと囁いて
真っ白な顔に触れる
一人にしてゴメン
一緒に逝けなくてゴメン
守ってやれなくてゴメン
……溢れるのは
君への後悔ばかり
どれだけ叫んでも
君は戻らない
いつも笑ってくれた
支えてくれた
そんな君は、もういない
……だけど
生きなきゃ、君は怒るだろう
だから、もう少しだけ
泣かせてくれ
前に進むために
君を……忘れず
想い出にするためにも――――