新詩
□あお
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空は怖いほどに蒼く
海は恐いほどに碧く
世界はとても青い
色がちりばめられた世界
その半分以上が
こんなにも青だなんて
誰が気付いているだろう
世界は青に支配され
黒の宇宙に包まれてる
自ら光れない月を傍らに
太陽の恩恵をうけて
青から生命を受けて
今、此処にいるだなんて
誰が知っているだろう
地球はちっぽけな存在で
その中のちっぽけな自分
傲慢な世界にいる
ちっぽけな存在たちは
ちっぽけにそぐわぬ力で
青を汚していくから
蒼く碧く、ざわめく地球
怒りは天災となり
ちっぽけな自分たちを消していく
青に住むを許されず
狭い地上に捨てられた
青はこんなにも溢れているのに
近くて遠いんだ
ちっぽけな自分は
雄大な青に焦がれてしまう
怖いのに、求める
それがきっと
本能というものなんだろうか――――