新詩
□調べ
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音を奏でよう
言葉じゃ伝わらないから
細やかな歌を
きっと音が感情を紡ぐ
風の囁きと
木々のざわめき
星の瞬きに
虫たちの鳴き声
たくさんの音に乗せて
君へと調べを贈ります
不器用な音を
でたらめな調べを
きっと誰かが笑うけど
ありったけの思いを
僕だけの音にして奏でたいんだ
言葉にならなくていい
綺麗で丁寧な言葉じゃなく
自然で適当な音を
言葉にならぬ心を歌う
その調べは
貴女に届いているだろうか
世界は綺麗です
言葉なんか要らない
音色は続いてる
無音じゃない、孤独じゃない
世界はモノクロじゃないから
歌が響いている
たくさんの調べが
君に寄り添うだろう
だから、お願いです
笑っていてください――――