新しい風(改)
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取り敢えず、藤堂コーチに言われたように男子の方までやって来た。多分話は通ってると思うから、私が行っても大丈夫だろう。…そう、私は信じてる。
思わず我が身を心配して明後日の方を見てしまったけど、なんだか男子の方が騒がしい。一体何が起こってるんだろう?面倒な事じゃなければいいんだけど。てか私に関わりが無ければいい。
…っと、思ってる間に向こうから男子の方の戦略コーチを務めている、黒部コーチが歩いて来た。黒部コーチは私の姿を見ると、此方にやって来た。何だか威圧感を感じる。何故だ。
「おはようございます、黒部コーチ」
「おはようございます、綱倖さん。話は藤堂コーチから伺っています。このまま男子と合流して下さって大丈夫です」
「はい、分かりました。ありがとうございます」
「いえ、では頑張って下さい」
「はい!ありがとうございます!」
あ、良かった。話通ってたみたい。別に藤堂コーチを疑ってた訳じゃないけど安心した。
施設の方へ戻って行く黒部コーチの後ろ姿を見送って、私も踵を返した。
さて、早い所男子と合流しますか。
2013/02/02(土)