短編小説
□小早川けいたの引っ越し
1ページ/9ページ
「あんた家から出て行きなさい」
「え?」
親から言われたいきなりの絶縁宣言。
突拍子も無い出来事だったのでけいたは戸惑いを隠せなかった。
「え?え?どゆこと?」
「春から兄さんの家に居候しなさいってこと」
「あぁ……そういうことか…………居候!?」
俺に何も相談せずに?
「兄さんにはもう連絡してるから、早めに部屋を片付けておきなさいよ?」
「ち、ちょっとまってよっ、居候ってなに?」
「……あんた春から高校生よね?」
「あぁ」
「ならいいじゃないの」
「いやいや意味わかんないよ!!!!ちゃんと説明してよっ」